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サヤ

​シラギク・サヤ

​​帝国の士官、階級は中尉。

皇に連なる名家の出であり、淑やかで優美、ただ黙してそこに佇むだけで華になる大和撫子。

セイギとは同時期に帝国軍へ入隊した長い付き合いであり、今では彼の補佐官として献身的にセイギを支え続けている。

以前は、ときおり自虐的な一面を見せることもあり、それは恐らく自らの出生に関するものなのだろうが、セイギと出会ってからはそういった面を見せることはなくなっていた。

自分の道は自分で切り開く。そう考える彼女にとって、シロガネ・セイギの在り方は正に理想とでも呼ぶべきものだったのだろう。

だから彼女は、たとえ如何なる真実が目の前に現れたのだとしても、絶対に――セイギを見捨てることはない。それこそが彼女の抱いた決意の形なのだ。

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